夏がやってくると、思い出す味がある。
それは、果実がたっぷりとのった、ひんやり甘いマンゴーかき氷。
氷の上に、こぼれ落ちそうなほど盛られた果肉。
スプーンを入れた瞬間、ふわりと広がる完熟マンゴーの香り。
今回は、台北で私が好きなマンゴーかき氷の店を3つ巡った。
どの店にもそれぞれの魅力があり、毎年夏が来るたびに思い出す場所ばかりだ。

西門町芒菓冰|王道のマンゴー尽くしを楽しみたいときに
にぎやかな西門町の一角にある「西門町芒菓冰」。
はじめてこのかき氷を食べたとき、その“マンゴーづくし”の潔さに感動した。

氷自体にマンゴーの風味が染み込み、ソースもアイスもマンゴー、果肉も器のふちにたっぷりと並ぶ。
見た目も味もとにかく豪快で、「マンゴーを食べに来た」感をしっかり味わえる一杯だ。
訪問メモ
・日曜夕方に訪問、待ち時間なし
・注文後すぐに提供された
アクセス
地下鉄西門駅6番出口から徒歩4分
冰讃|果実の質で選ぶならここ
雙連駅からすぐの場所にある「冰讃」は、マンゴーそのものの質で勝負しているような店だ。

ミルク氷の上に、完熟マンゴーが贅沢に盛られ、練乳とソースがちょうどよく甘みを重ねてくれる。
ひと口目で、果汁がじゅわっと広がるのがわかる。
その完成されたバランスに毎回驚かされる。
毎年行列ができる理由が、食べるたびに納得できる。
訪問メモ
・日曜昼過ぎに訪問、約1時間待ち
・注文後の提供は10分ほど
・店外で並ぶため日差し対策は必要
アクセス
地下鉄雙連駅から徒歩2分
思慕昔本館|デザートとしての完成度を求めるなら
永康街にある「思慕昔本館」は、**もはやかき氷というより“ひと皿の完成されたスイーツ”**という印象だった。

ふわふわの氷、果肉、アイスの構成に加え、マンゴーソースがかかったパンナコッタが添えられている。
見た目の美しさ、香り、味のバランス、どれをとっても華やかで完成度が高い。
しっかりと満足感があり、食べ終わったあとの余韻も長く残った。
訪問メモ
・土曜午前に訪問、待ち時間なし
・提供まで約5分
アクセス
地下鉄東門駅から徒歩2分
最後に──
台湾のマンゴーかき氷は、氷のやわらかさも果実の質も、すべてが別格だ。
日本のかき氷とは違い、果肉が惜しげもなく使われ、食感も味わいも贅沢。
器いっぱいにゴロゴロと盛られた完熟マンゴーを前にすると、
毎年このかき氷を食べるためだけに夏の台湾に行きたくなる。
マンゴーかき氷は多くの店で4月〜10月頃の季節限定となるため、訪れるタイミングは計画的にしたい。
台北を訪れるなら、ぜひ味わってほしい。
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