ホノルル空港に降り立ち、ワイキキへ向かう途中。
徐々に広がっていく青い空と海、ヤシの木、カラカウア通りの喧騒。
旅の始まりをどこで迎えるか。
その選択に、このホテル以上の正解はなかったかもしれない。
シェラトン・ワイキキ。
ワイキキの中心に構える大型リゾートホテルは、
ハワイに来たことを実感させてくれる場所だった。
本来予約していたのはシティービューの部屋だったが、
チェックイン時に空きがあるとのことで、ダイヤモンドヘッド・オーシャンフロントビューの部屋にアップグレード。
ドアを開けてラナイに出た瞬間、息をのんだ。
正面には、ワイキキの海。
その向こうに凛と構えるダイヤモンドヘッド。
この景色を目にしたとき、「ああ、ハワイに来たんだ」と心から感じた。
まさに、ハワイに来たら一度は見たいと言われるあの風景が、目の前に広がっていた。

白とウッドを基調にした室内は、落ち着きと清潔感があり、
“心からくつろげる空間”が用意されている印象。
特に嬉しかったのは、日本のホテルのような深めのバスタブが付いていたこと。
海外では珍しく、しっかりと湯を張って体を休めることができる。
アクティブに過ごした初日にはぴったりだった。
ボディーソープやシャンプーなどの基本的なアメニティも完備。
バックパックひとつで身軽に旅する私にとって、必要なものがすべて揃っており、助かった。
絶景のラナイでは、高梨果実店のシェイブアイスとレナーズのマラサダを持ち込んで、ゆったりと過ごした。
朝陽に照らされながら食べるローカルフードは、なぜこんなにも美味しいのだろう。
目の前に広がるのは、キラキラと光るワイキキの海。
それだけで、この旅が特別なものになると感じられた。
ホテル前のワイキキビーチを散歩。
足元に広がる白砂とやわらかい波の音。
そして夕暮れ時、海の向こうへと沈んでいく太陽。
そのすべてが静かに心を満たしてくれた。

夜、ラナイに出ると、ビーチ沿いのホテルが次々と灯りをともす。
プールサイドの赤いライト、遠くに見える通りのネオン。
昼間の喧騒とはまた違う、しっとりとした時間が流れていた。
このホテルに泊まったことで、旅のはじまりに“確かなハワイ”を感じることができた。
一泊だけの滞在だったけれど、心に残る景色と時間が、しっかりと刻まれた。
ハワイに来たら、一度はこの景色を自分の目で見てほしい。
それだけの価値が、ここにはあると私は思う。

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