“いつかこの場所で、このパンケーキを食べたい”──
そんな思いを、ずっと心の引き出しにしまっていた。
ピンクの宮殿「ロイヤルハワイアン」。
ワイキキの海沿いにたたずむこの歴史あるホテルには、色あせることのない特別な朝がある。
今回は、朝食付きの宿泊プランでの滞在。念願だったあのピンクパンケーキを、ついに食べることにした。
予約はしていなかったけれど、朝の時間帯でも20分ほどでビーチ沿いの席に案内してもらえた。
待ち時間のあいだ、ホテルの木陰からワイキキビーチをぼんやり眺めていたら、あっという間だった。

案内されたのは、海が目の前に広がるビーチ沿いの特等席。
テーブルには冷たいグラスの水。パラソル越しの光がテーブルをやさしく照らし、ダイヤモンドヘッドが空の中にすっと立っていた。
目の前に広がるその景色は、夢見ていた以上だった。
そして、とうとうその一皿が運ばれてきた。

ふんわりと香るココナッツ。
淡いピンク色のパンケーキには、ホイップクリームとベリーが美しく添えられている。
見た目の可愛さはもちろんだけれど、口に運んだ瞬間に感じたのは、しっとりとした生地のやさしい甘さ。
控えめで、上品で、でも確かにハワイの朝を感じる味。
スタッフの方も皆フレンドリーで、お水やコーヒーをタイミングよく注ぎにきてくれる。
心地よいサービスと波の音が混じり合って、朝から本当に素敵な時間を過ごすことができた。
「いつか行ってみたい」と私と同じように思っている方は、
ぜひ次回のハワイ滞在で訪れてみてほしい。

ピンクパラソルの下、ワイキキビーチを眺めながら味わう、ふわふわのピンクパンケーキ。
やさしい甘さと、心地よい朝の光に包まれる時間は、
きっと、あなたの旅の中でも特別な朝になるはず。

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